【サステナビリティファッションブランド紹介】Tierra

このページでは、スウェーデン発祥のブランドTierraをご紹介します。

今回は、Tierraのブランドストーリーをお伝えすると同時に、100%バイオ素材でできたジャケット、DETERRA® JACKETを紹介していきます。

DETERRA®JACKETとは?

 

<アイキャッチ画像を含む全ての画像はhttps://www.fulgar.com/eng/より引用>

今日ご紹介するDETERRA®JACKETは、世界最大のスポーツ用品見本市で有名なISPO(2017)で、ISPO Award Eco Achievement Apparel 2017を受賞し、また、ヨーロッパ最大のアウトドア国際見本市 OutDoor Show (2017)でOutdoor Industry Award Sustainable Innovations 2017も受賞している世界にも認められたサステイナブルなジャケットです。

DETERRA®JACKETはどうして100%バイオ素材なのか?

<全ての画像はhttps://www.fulgar.com/eng/より引用>

「私たちは石油に依存している。この状態をそろそろやめなくちゃいけないと思ってたんだ。だから石油由来以外の素材で服を作ろうと考えたんだ。」

そう。これがTierraがバイオ素材であるDETERRA® JACKETを作ろうと思った始まりです。

そう。今日紹介するアイテムはぶっちゃけ、すごいです。(すごいしか言わないね。笑)

本題に戻すけど、どうして石油由来素材を全く使わず、100%バイオ素材でジャケットが作れてしまうのか。その答えはシンプル。

服に使う全ての材料に石油由来素材を使わず、バイオ素材を使っているから。

ジャケットを構成する1つ1つの部品を見ていていきましょう。

表地:キャスターオイル(ひまし油)と豆を原料にしたポリアミドEVO yarn(糸)を使用。同等のナイロン生地よりも50%速く乾燥し、適度な伸縮性と圧縮性を有しながら温度の変化にも順応する優れた素材!

ちなみに、ポリアミドはプラスチックの種類を示すものです。ナイロンはデュポン社が開発したポリアミドの製品名になのでポリアミドEVO yarnは植物由来のナイロン糸となります。

中綿(パッド)には、ドイツの羊から取れたウルーを使用し、木材パルプからできた世界で最も環境に優しい(エコ)製法でつくられた繊維と言われているテンセル繊維を採用。

ボタンは、taguaというヤシの木から取れた種(corozo nuts)を使用していています。

フード部分のアジャスト部分には、通常のプラスティック素材するのではなく、紐の結び目を作ることで調節することができます。

冬には羽織物の中に着るインナーとして、秋には主役のアウターとして活躍するジャケットになっています。

なぜバイオ素材が地球に優しいのか

アパレル業界は石油業界に次いで2番目に地球を汚染している業界です。

国際連合広報の『国連、ファッションの流行を追うことの環境コストを「見える化」する活動を開始』の記事には、以下のようなコメントがあり、世界の温室効果ガス排出量の8パーセントはアパレル用品から排出されていると述べられています。

環境も社会も破壊しかねないようなファッション業界の実践を変え、ファッションショーを世界の生態系改善を目指す場として活用するため、10の国連機関は3月、ナイロビで開催された2019年国連環境総会[別窓]で、UN Alliance for Sustainable Fashion[別窓]持続可能なファッションのための国連アライアンス)を立ち上げました。

アライアンスの立ち上げに携わった10の国連機関の1つ、国連環境計画(UNEP[別窓])のElisa Tonda(エリサ・トンダ)消費生産課長は、今回の取り組みの緊急性を次のように説明しています。「グローバルな衣料品と履物の生産は、世界の温室効果ガス排出量の8%を生み出しており、製造部門がアジアに集中する中で、この業界は主として無煙炭や天然ガスで作られた電気や熱を利用しています。これまでどおりのアプローチを続ければ、業界からの温室効果ガス排出量は、2030年までに50%近く増大すると見られます」

だからこそ、二酸化炭素排出量を増やすことに繋がる石油を原料とする素材を使用するのではなく、生物由来素材(Bio-based material)への切り替えを図っています。

例えば、繊維に用いられるPET(ポリエチレンテレフタレート)は、石油を精製し、PETを構成するテレフタル酸とエチレングリコールをそれぞれ抽出し、合成することで作られます。

PETを作る工程にも二酸化炭素が発生する他、この作られたPETを焼却する際に大きく二酸化炭素を排出することから、地球温暖化ガス排出増加に繋がると考えています。

これを受けて、今回のTierraのようにアパレルブランドはこの石油由来の素材を使用せず、バイオ素材への切り替えを進めています。

実際、バージンPET(石油由来のPET)と100%バイオ由来のPETを比較したデータが東レさんから出ているのでこれを見てみると、植物由来素材は環境にも優しいと言えます。(これはカーボンニュートラルという考え方に基づいています。気になった方は参考記事を読んでみて。)

参考記事:【サステナビリティファッションブランド紹介】QWSTION

 

https://www.nikkakyo.org/upload_files/global_warming/clca/jirei/clca_polyester_from_bio.pdfより引用>

ストーリー

<画像はhttps://www.fulgar.com/eng/より引用>

Tierraは1983年、スウェーデン西部のKinnatoという小さな村でスウェーデン人Anderが立ち上げたブランドです。

1991年にスウェーデンの部隊がエベレスト登頂時に、Tierraのウェアが採用されたことをきっかけに一躍有名になりました。

Tierraの名前の由来はアンデス山脈から来ています。

アンデス山脈は3つの気候帯で表現されることがあり、標高が低く暖かい気候のティエラカリエンタ、適度な高度でやや寒い気候のティエラテンプラダ、標高が高く気温が低いティエラフリア。山に所以があり、繋がりが深いブランドであることから、この3つの気候の頭につく、ティエラをブランド名に採用したようです。

登山ウェアのブランドであることから、服の品質に拘り続けていることに加え、天然の繊維を使用することに拘りを持っているブランドです。

認証付きのオーガニッックコットンのみ製品に使用する目標に掲げ、2004年からは、オーガニックコットンを栽培するのに大量の水を使うことから、オーガニックコットンの消費を削減することも目標に追加しています。

この目標を達成するため、ウールと麻とテンセル繊維をブレンドしたものを使用することで機能性を確保しつつ、サステナビリティ促進する商品が作られています。

石油由来の素材を使うことができれば、さらに軽く、丈夫に、安く、機能性が高い商品を作ることはいくらでもできる。けどそれらは天然素材ではないんだ。という言葉からもわかるように、天然素材にこだわり、天然素材で作ることができるベストな製品を顧客に届けることで、地球の環境に貢献するー。

石油由来の素材を使えば、機能面でいったらもっと素晴らしい製品はいっぱい作れるよっていう正直さもいいよね。

自然の豊かさを感じさせてくれるサステイナブルなジャケットでした。

まとめ

 

いかがでしたか。

環境問題は知れば知るほど大きな問題であるとこの記事を書きながら思いました。

私たち個人にできることは限られているけど、モノを大切に長く使うことやモノを買うときに、サステイナブルに注力しているブランドを買うなど、自分たちができることを行動に移していくことが求められている時代なのかもしれません。

今日も読んでくれてありがとうございました。

Have a nice day!

Rinto 2020.5.2